Chicala

ブランドストーリー

想いを現実に、異業種からの挑戦。

デザイナー

有限会社ユアスタイル 代表取締役デザイナーの平田稔です。

ウェブデザイナー・ディレクター経験は25年以上です。(2004年起業、2006年法人化)

パンデミックがきっかけになったことと、バッグ好きが高じて世の中に無いものを創造するため、2021年から皮革製品のデザインを始めました。

ブランド立ち上げ経緯

自然環境破壊問題として、テレビやネットニュースに取り上げられている<野生動物>に注目しました。

日本各地で<野生動物>による植林地の幼木や成林した樹木の樹皮を食害する被害が広がっています。

特に、シカの食害により下層植生が衰退し、生物多様性が低下したり、土砂崩れなどの被害が発生するリスクも高まっています。

さらに、令和5年度の<イノシシ><シカ>による被害額は106億円に及びます。

<害獣>として捕獲、専門工場で肉や骨は加工されるが、利用価値の無いと思われいている<皮>はほとんど捨てられているのが現状です。

同じ地球に住んでいる生き物(動物)として非常に残念だと感じます。

資源を無駄にしている、もったいない。

野生動物が生きた証として、なんらかの形に残したいと思い、2021年に<Chicala>(シカラ)ブランドを立ち上げました。

害獣駆除された皮を積極的に活用し、新たな価値を創造するため、<アップサイクル>した皮革製品の開発を始めました。

素材や形状にこだわり、飽きのこないデザインで、皆様に末永く愛される商品づくりを心がけています。

ブランド

コンセプト

廃棄皮をプレミアムに

捨てられるものに新たな価値を。
<シカ>の美しい姿と高貴なイメージでコンセプトにも合致します。

chicala(シカラ)とは
アミノ酸の化学構造式

異業種から参入、ライフスタイルブランド

フランス語でしゃれた気の利いた意味の<Chic(シック)>と生命の根源物質<アミノ酸<ala(アラ)>を組み合わせた造語です。

特長的な<鹿の容姿>、野生動物が<生きた証>から名付けました。

※ala(5-ala)=アミノレブリン酸。地球上のさまざまな生命、例えば植物や動物などが普遍的に作り出している「アミノ酸」の一種です。

出典 SBI Pharmaより

ロゴマーク

ロゴマークのシンボルは、生命が活動する場所、陸、海、空の<自然環境>を表しています。

ロゴマークシンボル

陸 ✕ 海 ✕ 空

(動物 ✕ 人間 ✕ 環境)

伊豆半島、東の相模灘、西の駿河湾
伊豆半島中央部をJの字に走る天城連山

見た目で読むと<チカラ>になるため、chicとalaの間に<・>を入れ、意図的に<シカラ>と読みやすくしています。

シカの生息域

シカは、北海道から九州まで広く分布し、森林と草原の中間、林地、緑地、里山などの環境を好みます。

特に、北上高地、房総半島、八ヶ岳から南アルプスにかけての地域、近畿北部、紀伊山地、四国東部、九州北部や西部などは生息密度の高い地域と推定されています。

鹿皮革の特徴

<シカ>は姿が美しく、高貴なイメージです。日本でも伝統的な皮革。

柔軟性があり、耐久性が高い。湿気を吸収し、通気性が良いので蒸れにくい。銀面剥離が起こりやすいが、これが<味>でもあります。

鹿皮の加工

長野県内の皮革工場(皮なめし工場)で鹿<原皮>を丁寧に鞣して柔軟性・耐久性をもたせた<革>にします。

品質管理が行き届いたこの工場では、自社で排水用の<水処理施設(1次、2次)>、<植物由来の薬品>を取り入れて環境にも配慮した取り組みをしています。

また、地域経済の活性化にも取り組んでいます。

原皮の塩漬け状態(リアルなのでモノクロにて表示)

2024.11 工場見学の様子(撮影許可済み)

主な作業工程
  1. 原皮を数週間塩漬け、できるだけ水分を出し、同時に腐食を抑えます。
  2. 洗浄、脱毛、鞣し剤の吸収する状態にします。
  3. クロム鞣しを行い、皮から革へ変化させます。
  4. 所定の厚さに揃えます。
  5. 必要に応じて再度鞣しを行います。
  6. 染色を行い、乾燥させます。
  7. 銀面のツヤ出し、耐久性のための塗装を行い、ドラムに入れて革をもみほぐします。
  8. シワが発生するため、引き伸ばす作業を行います。
  9. 傷つきにくい最終塗装を行います。
  10. 検品し、縫製工場へ出荷されます。

こだわりの製造

革の選定と裁断

自然環境に生息した<シカ>は、個体ごとに異なる傷があり、これは<生きた証>です。

大きな<傷>は職人がうまく避けます。

数ミリの<傷>は許容範囲内とし、これを<味>(個性)として活かしています。

これらの理由から、シカ1頭からバッグ約1.5個分しか製品をつくる事ができません。

残念ながら端材を少し排出します。

縫製工場

岐阜県内で縫製しています。最新鋭の機器が揃っていますが、機械でできない作業や、小ロットの生産では職人が手で作業します。

2025.5 工場見学の様子(撮影許可済み)

アイデアをデザインへ

ラフスケッチ・設計図

当ブランドデザイナーが、アイデアを描きました。より具現化するため、縫製工場との打ち合わせ資料として簡単な設計図も作成しました。

異素材との組み合わせ

デニムとの出会い

2024年5月テレビ東京系番組「Youは何しに日本へ?」という番組で外国人が日本に来て体験したり買い物したりする様子をテレビスタッフが同行する番組を観ました。

内容は、アメリカ人がジーンズを買いにジーンズの聖地・児島(岡山県)へ「良い色落ちが楽しめる濃いめの生地」を買付に来日、そこにあったのは、「ネップ」と呼ばれる粉雪のような柄のデニムだった。

生地作りの際に綿の繊維が絡まってできた<節>をあえて残すことで不規則な模様が独特の生地感とナチュラルな風合いを生み、最高にクールな生地という。このデニムは、本場アメリカにはないヴィンテージ織機でつくられている。

これを観て<すぐに魅了され>取り扱い業者をすぐに調べましたが、ほとんどが大量生産のみでした。根気よく他社を調べたところ少量購入ができることを知り、試しに数メートル取り寄せました。当然新品です。

品質が良く、ヴィンテージ織機のプレミアム感に魅力を感じ、当製品に取り入れようと思いました。

岡山県産 セルビッチデニム

生地は日本製、デニムの聖地岡山県で生産しています。

この旧式織機で、<60年代イメージした凹凸感のある糸>を使い、<赤耳>が細い生地はとても価値があります。生地がほつれないよう、端(エッジ)が処理された<赤耳>が特徴です。デニムの重さは、レギュラーオンスの約11.5ozです。縫製しやすいバランスの取れたギリギリの重さです。カラーは、インディゴで黒に近いです。

いつ壊れるかわからない旧式織機を修理してなんとか動かしているが、永遠には作り続けることは難しいようです。

セルヴィッジデニムとは
ヴィンテージ織機(旧式のシャトル織機)を使い、昔の生地を忠実に再現しているため、生地に若干の飛び込み(織りの不安定な場所や、フシ、織糸の結び目など)を含む場合がございます。これは不良ではなくヴィンテージの風合いとしてご了承ください。サンフォライズ(防縮加工)をかけていない、生地を織り上げたままのデニム、生機(キバタ)=織物です。

様々なシーンを想定してシックでカジュアルなバッグに

カジュアルながらも洗練された印象になる
2つの異素材との組み合わせ

質感のコントラスト

セルビッチデニムは、旧式のシャトル織機で織られた生地で、独特の凹凸感やヴィンテージ風の風合いが特徴です。一方、鹿皮革は非常に柔らかく、しなやかでありながら耐久性も高い素材です。この2つを組み合わせることで、デニムの粗さと革の滑らかさが絶妙なコントラストを生み出します。

経年変化の楽しみ

セルビッチデニムは使い込むほどに色落ち※し、個性的な風合いが出てきます。鹿皮革も使い込むことで柔らかくなり、独特のツヤが増していきます。このように、どちらの素材も時間とともに変化し、持ち主のライフスタイルに合わせた風合いを楽しめるのが魅力です。

※通常のご利用では色落ちしませんが、大量に水を含んだ場合、色落ちする場合があります。

耐久性と機能性

セルビッチデニムは丈夫で長持ちする素材であり、鹿皮革も耐久性に優れています。特に、鹿皮革は柔軟性が高いく、耐久性もあります。スタイリッシュでありながら実用性も兼ね備えています。

高級感と個性

鹿皮革は一般的な牛革よりも希少性が高く、独特の質感を持っています。そのため、セルビッチデニムと組み合わせることで、より高級感のあるスタイルを演出しています。また、鹿皮革は染色しやすいため、デニムとのカラーバリエーションを楽しむことも可能です。

試作品

試作品1号(2025.3.21)

仕様変更や細かい部分に修正箇所があり、2号試作品を依頼しました。

試作品2号(2025.5.3)

まだまだ修正箇所があり、3号試作品を依頼しました。

※試作品2号は意図した仕上がりではないため写真の掲載ありません。

試作品3号【最終版】(2025.5.17)

ほぼ理想の形になりましが、少しだけ最終調整が必要でした。これは本生産品に反映します。